2011年09月

2011年09月09日18:53キンタイズム・・・26
今日は久しぶりに時事ネタ書こうと思います。
今日のネタは野田内閣。
どうしようもない菅政権から新政権発足となりましたが、皆さんはどのように新政権を見られてますでしょうか?
今日は僕の目から見た新政権を出来るだけわかりやすく記そうと思います。

野田政権の門出は、政権支持率65%という高い支持率でスタートを切ることになった。
これはご祝儀相場ではあるが、菅政権への嫌気が高かった分支持率も上がったようだ
しかしながら、この支持率はあっという間に急降下するものと見る。
新政権の今度について僕の考えを書きたいと思います。

まず、野田氏であるが彼は松下政経塾一期生である。以前、松下政経塾については少しブログで触れたが、民主党内で派閥を超えた一つの勢力になりつつある。
野田氏は自分をドジョウと称し、実直でまじめな男だと見せかけている。
野田氏について、個人的には、基本的に保守のスタンスである彼の政治信条には共感できる所もある。
例えば、
靖国神社に合祀されている「A級戦犯」を戦争犯罪人ではないとの歴史観を主張している。
民主党の売国法案である外国人参政権や人権擁護法案については反対の立場を示し、「人権擁護法案から人権を守る会」の一員である等という保守的な点である。
しかしながら、所詮民主党員である。
彼も外国人献金を受けており、今後国会で追及されるのは必至である。
さらに、彼の執行部人事や組閣を見るとなんともお粗末過ぎるというのが正直な所である。
やはり、民主党という泥沼の中では、いくらドジョウが暴れても所詮沼の泥をかき混ぜ濁すだけで、泥沼から抜け出す事は出来ない。

野田氏の性格については、頑固であり慎重といえる。
慎重という面では、鳩山氏菅氏のような思いつきで発言する事は無いだろう。また相手の出方や考えをよく考慮し対応を計る。相手に自分を信用して欲しいと思い発言には注意する方だ。
ただし、慎重すぎるあまり、念には念を入れすぎる。
つまり、なかなか決断できず迷う事が多い煮え切らないような所が見え隠れしている
こういう決断力に欠ける部分は日々決断を迫られる日本の首相という点でどうしても懸念が残る。
また、大胆な発想も生まれず、無難な事しか着手できない不安がある。
麻生氏が総理の時、エコカー減税、エコポイント、定額給付金、住宅減税など当時野党の民主党やマスコミがやる前からかなり批判していたが、麻生氏は強い理念のもと実施を決断した。
いざ蓋を開けると素晴らしい経済効果などの着実な実績を残している。
こういう、決断力、判断力が首相には求められる。
鳩山氏の沖縄普天間の問題、菅氏の原発対応等民主党の歴代首相にはそういった力が不足している。
また、野田氏の国家の最高責任者としての政権運営していく知識と経験不足は否めない。
これは、今後国会の中で答弁などで窮地に追い込まれる姿が目に浮かぶ。
そして何より、国会開始後、本人を含め新大臣の問題が露呈し野党より厳しい追及される。
また、今回組閣の大臣は、はっきり言って酷い。
適材適所になっていないのはもちろん、大臣としての不適格な者が多い。
よって、国会答弁において困惑するのは目に見えており、また失言も多いのではと推察する。
新大臣の不祥事もやばそうなものが出てくるはずだ。
そういった問題露呈や失言などにより、大臣が辞任・更迭になる可能性は高い。
そうした場合、野田氏の任命責任が問われる事になるのは必至である。

はっきり言って、野田氏個人は、鳩山氏や菅氏と比較すると良い政治家であるが、野田内閣としては大臣の面子を見る限り、かなり危ういというのが、僕の意見です。
おそらく、短命内閣になるでしょう。

ノーサイドにしましょうということで、各派閥のしこりを押さえ挙党一致を行なおうと考えた野田氏の人事。
執行部人事では、派閥均衡を重視して考えた結果、執行部人事で民主党幹事長に小沢氏に近い輿石東氏を民主党国対委員長に鳩山派の平野博文氏を据えた。
この執行部人事を受けて、各派に不満と疑心が駆け巡ったのは言うまでも無い。
さらに、幹事長代行に樽床伸二氏、政調会長・前原誠司氏という執行部の顔ぶれになった。
樽床氏、前原氏は、ともに松下政経塾出身である。
小沢氏と前原氏は水と油である。
また平野氏はパナソニックグループ労連出身である。
松下グループで小沢氏を封じ込めようとしたのか?これについては今後の動きで見えてくるだろう。

さて、執行部人事と比較して野田内閣の組閣人事は酷すぎる。
僕が知る限り、平成では間違いなく最低の顔ぶれである。
野党からしてみれば、正に突っ込みどころ満載、官僚にとっては、操縦しやすいという事でほくそ笑んでいるはずである。
閣僚経験が無く、知識経験共に不足としか言えない面子でよくもまあ大臣の品格を落としてくれるような人事である。
はっきり言って、野田氏には組閣するに当たり充分な時間が無く、挙党体制・党内融和という事での派閥均衡人事を行なおうとし各派閥に打診するも執行部人事で不満や疑心が高まる中派閥から推薦された人材は、お世辞にも大臣の器を満たすような者は少ないようだ。
これには各派閥において来年9月の代表選を考えているという事も要因にある。
本来はこの状況下で、野田氏が総理として調整力が求められるのだが、上手くいかず時間切れとなり、結果この顔ぶれになったというところだろう。
大臣についてもいろいろ書きたい事はたくさんあるのだが、長くなるので今日は止めておきます。

まあ、野田内閣の船出はかなり厳しい。
臨時国会では大荒れになるのは目に見えている。
このままだと後半年持つかどうかと推察します。

そもそも衆議院参議院の与野党のねじれ状態を何とかしなければと野田氏をはじめ民主党の面々が事あるごとにいっているが、その前に民主党内が完全にねじれている。
増税・マニュフェスト・小沢氏の処遇・連立構想・経済対策・復興ビジョン・3党合意等、民主党内はバラバラでねじれている。
今回、挙党体制ということで、形だけ派閥均衡人事を敢行した結果、閣内においてもねじれが生じている。
党内のねじれが解消されるはずも無く、相変わらず権力闘争や内部の駆け引きに明け暮れており、自分らが選んだ総理を守ろうという動きが見えてこない。
このような国家・国民を背負っているという自覚のない内閣、政党に明るい将来は無い。
政権担当能力に欠ける民主党は、一刻も早く国民の信を問うべきだと思います。


長くなりましたが、最後まで拝読していただきどうもです。


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック